Athena Studio

ドキュメント

Athena Studio の使い方

アプリのインストール、最初のパック作成、最初の作業まで。その下は必要なときに見る参考資料です。

インストールの前に

まず確認してください。

Athena Studio は Mac 上で動き、いつも使っているコーディングエージェントを動かします。

  • macOSmacOS 13 Ventura 以降
  • AI エージェントClaude Code または Codex に、ご自身のアカウントでサインインしてください。
  • git と Python 3ない場合は、最初の起動時に macOS がインストールを案内します。事前に入れるにはターミナルで xcode-select --install
  • Node.jsAthena のスクリプトが使います
  • GitHubリポジトリへのアクセス。プルリクエストと自動レビューには gh CLI が必要です。

インストールして開く

Athena Studio をインストールします。

  1. ダウンロードページから、Mac のチップに合った .dmg を入手します。
  2. ダウンロードしたファイルを開き、Athena Studio をアプリケーションへドラッグします。
  3. Athena Studio を開きます。Apple の署名・公証済みなので、セキュリティ警告なしで開きます。git や Python 3 がなければ、macOS が Apple の Command Line Tools のインストールを案内します。
  4. 初回起動時のスタート画面に「新しいパック」と「パックを取り込む」があります。パックは、ひとつの会社やプロジェクトのリポジトリ・エージェント・ルールのまとまりです。

初回設定

初回設定: Athena がリポジトリを把握します

パックを作ると、Athena が設定を代わりに進めます。コードは読むだけです。

あなたが確認すること入れるリポジトリ、会社名、エージェント名、自動レビューを有効にするリポジトリ。推定の誤りはここで直します。
Athena が用意するものリポジトリごとのエージェント(ルール・ノート付き)、ルーティング表、QA チェック、コードのベースライン。リポジトリは変更せず、インストールや fetch の前には確認します。
終わったらAthena が作ったものと、まだ確認が必要なものを報告します。そのあと athena ワークスペースで最初の作業を頼みます。
初回設定: Athena がリポジトリを読み、パックを作ります。
Athena がすること(手順ごと)
  1. Mac 上のリポジトリを見つけ、それぞれの種類(フロントエンドかバックエンドか)、本番ブランチ、PR のベースを推定します。
  2. どのリポジトリを入れるか、会社名、エージェント名、自動レビューをどこで有効にするかを確認します。推定の誤りもここで直します。
  3. リポジトリごとにエージェントを作り、ルール・構成メモ・注意点ノート・チェックスクリプトを用意します。
  4. 各リポジトリの本番ブランチを読み、エージェントの担当範囲、必ず守るルール、言語と型の状況、短いサービス概要を書き込みます。どの依頼をどのリポジトリに送るかを決めるルーティング表は Athena が書きます。
  5. アプリの画面ごとに QA チェックの下書きを作ります。
  6. チェックを一度実行し、コードの基準を記録します。以後の更新では変わった部分だけを扱います。
  7. 必要ならサービスごとに構成図・画面マップ・リクエストの流れの図を描きます。

チームから受け取ったパックがあれば、[ファイル → パックを取り込む…] でアーカイブ・パックフォルダ・git リポジトリを選びます。

最初の作業

ひとつの依頼がマージされるまで。

以下のデモプロジェクトは、web・api・mobile のリポジトリを持つ小さなショップです。自分のリポジトリでも同じ流れです。

01

Athena に頼む

athena ワークスペースに、変えたい内容と関係するリポジトリを書きます。普段の言葉で大丈夫です。

カートの放棄が多い。web に保存済みカートのリマインダーを追加して、mobile でも使えるように api の注文履歴をページ分割して。
Athena の pane。依頼、2 つの計画書、api-be と web-fe への割り振り、各エージェントの作業の要約。
02

計画を確認

Athena がリポジトリごとに計画書を書き、そのリポジトリのエージェントに任せます。エージェントは新しい pane で専用ブランチを使って作業します。選択肢が多い計画では、Athena がサイドブラウザに決定コンソールを開きます。

Athena と web-fe が並んで作業し、下のエージェントモニターが全エージェントを追いかける画面。
03

質問に答える

エージェントが判断を待っていると、右上の [作業] に点が付き、質問は [あなた待ち] に入ります。クリックして答えを選び、必要ならメモを添えて送ります。メニューバーのフクロウにも赤い点が付きます。

api エージェントからの質問。注文履歴のデフォルトのページサイズは 20(推奨)か 50 か、と「回答を送る」ボタン。
04

進み具合を見る

ウィンドウ下部のエージェントモニターに、各エージェントが読んだもの・編集したもの・実行したものが流れます。1 つのエージェントの計画・ブロッカー・プルリクエストは、その pane のタイトルバーから詳細を開いて確認します。

05

変更を確認

エージェントは draft プルリクエストを開く前にテストとチェックを実行します。右側の Explorer で [変更] を開き、ファイルをクリックすると、ターミナルの横で diff を読めます。

左はテストが通ったターミナル、右は CartPage.tsx の diff と変更ファイルの一覧。
06

マージ

PR 自動マージを有効にしたリポジトリでは、プルリクエストが自動でレビュー・修正されます。[マージ前に確認] をオンにしていれば、マージはあなたのクリックを待ちます。ほかのリポジトリでは、いつもどおり GitHub でマージします。

設定。web と api は PR 自動マージがオン、web はマージ前に確認がオン、mobile はオフ。
07

学んだことを残す

マージ後、学習レビューがノートを提案します。作業リスト(⌘2)を開き、[学習] で残すものを選びます。そのリポジトリの次の作業がこのノートを読みます。作業リストは今のところ韓国語のみです。

アプリの各部

どこに何があるか。

ワークスペース
左のリストにはリポジトリごとのワークスペースがあり、その中にブランチとエージェントがあります。中央はタブと分割 pane で、pane ごとにエージェントが 1 つです。⌘1 でこの画面に戻ります。
エージェントモニター
ウィンドウの一番下。いま作業中のエージェントだけを表示します。⌄ で折りたためます。
作業
タブバーの右上。あなた待ちの質問、進行中の作業、直近 24 時間に終わった作業。
作業リスト(⌘2)
既定のブラウザで開きます。課題・QA・学習・指標・アーカイブ。今のところ韓国語のみです。
pane の詳細
エージェント pane のタイトルバー右のアイコン。計画・進捗・ブロッカー・トークン・プルリクエスト。Esc で閉じます。
Explorer
右側。現在のワークスペースの [ファイル] と [変更]。変更されたファイルは diff で開きます。
サイドブラウザ
右側の引き出し(⌘⇧B)。計画書・決定コンソール・ローカルのテスト画面を開きます。ログインは普段のブラウザとは別です。
メニューバー
Mac のメニューバーのフクロウ。赤い点は未回答の質問か止まっている計画があるという意味です。クリックすると各エージェントの状態が見られます。

設定

Athena Studio の設定を変える。

PR 自動マージ
タブバー右端の ⚙。リポジトリごとにスイッチがあり、その下に [マージ前に確認] があります。オンにするまではオフです。
言語
[表示 → 言語]。アプリとエージェントが一緒に切り替わります。返答・計画書・課題・コミットメッセージまで。
通知
メニューバーのフクロウ → [通知を一時停止]。1 時間、または翌朝 9 時まで。
パック
タブバー左のパック名(⌘⇧P)。切り替え・作成・取り込み・書き出し。ほかのパックのエージェントは作業を続け、書き出しにはエージェントの会話や未完了のブランチも含められます。
リポジトリ名と画像
左のリストでリポジトリを右クリックします。名前と画像はパックに保存されるので、チームにも表示されます。

ショートカット

キーボードショートカット

ターミナルでも Mac らしい行編集ができます。

ワークスペースと pane
⌘1ワークスペースとターミナル
⌘2作業リストを開く
⌘T新しいタブ
⌘⇧T新しいワークスペース
⌘D右に分割
⌘⇧D下に分割
⌘⌥ ←→↑↓pane 間を移動
⌘Wpane を閉じる
⌘⌥Wタブを閉じる
⌘⇧[ ⌘⇧]前・次のタブ
⌘⇧↑ ⌘⇧↓前・次のワークスペース
パネルとパック
⌘B左のリストを折りたたむ
⌘⌥B右のパネルを折りたたむ
⌘⇧Bサイドブラウザ
⌘⇧Pパックを切り替え
ターミナルでの入力
⌘← ⌘→行頭・行末へ
⌘⌫行頭まで削除
⇧↩送信せずに改行
アプリ
⌘Qアプリを終了。エージェントはバックグラウンドで動き続けます

アップデート

Athena Studio を最新に保つ。

0.17.6 からはアプリが自分でアップデートします。設定(⚙)を開き、新しいバージョンが出ていれば「アプリのアップデート」行の「アップデート」を押します。アプリがダウンロード・検証して再起動します。途中で失敗しても今のバージョンがそのまま動き、短い理由が表示されます。

まだ 0.15.8 の場合、そのバージョンは自分でアップデートできません。ダウンロードページから新しい .dmg を一度だけ入手し、Athena Studio をアプリケーションフォルダに上書きします。パックと作業はそのまま残り、以後は ⚙ からアップデートできます。

アプリに含まれる Athena コアは、新しいバージョンを開いたときに更新されます。エージェントが作業中でも構いません。

データとセキュリティ

Mac で動くものと、外に送られるもの。

アプリはあなたのコンピューターで動きます。エージェントは AI の提供元にリクエストを送り、コードはプッシュ時に GitHub へ送られます。

Mac の上で動くエージェント、ターミナル、作業リストはローカルで動きます。アプリがコードやファイルを Novum Lab のサーバーに送ることはありません。
あなた自身の AI アカウントエージェントは、すでにサインインしている Claude Code や Codex として、その提供元の規約とあなたのプランの範囲で動きます。
エージェントはブランチで作業エージェントはそれぞれ専用のブランチとワークツリーで作業します。自動マージは、リポジトリごとにあなたがオンにするまでオフです。
署名と公証公開配布版は Apple Developer ID で署名され、Apple の公証を受けています。
サインインを分けて保存するブラウザサイドブラウザはサンドボックスで http と https だけを開き、サインイン情報はふだんのブラウザと分けて保存します。
TypeSafe Jev 連携は任意ご自身の TypeSafe Jev キーを入れた場合にだけ、QA のエラー内容と学習ノートを TypeSafe Jev に送ります。キーがなければ Jev には何も送りません。

トラブルシューティング

問題が起きたら。

pane が切れた、または反応しない
[表示 → 作業ウィンドウに再接続]。pane とエージェントはそのままです。
再接続しても直らない
[表示 → 作業ウィンドウのデーモンを再起動]。開いている pane とエージェントはすべて閉じます。
エージェントが止まっているようだ
[作業] にあなた待ちの質問がないか、pane の詳細にブロッカーがないか確認します。
プルリクエストが開かない
gh CLI がインストール・ログイン済みか(gh auth login)、リポジトリに GitHub のリモートがあるか確認します。
Claude Code・Codex・git・Python が見つからない
ターミナルでインストールしてログインし(git・Python は xcode-select --install)、Athena Studio を開き直します。
それでも直らない
[表示 → スタジオを初期化] はすべてのパックと pane を削除してアプリを再起動します。リポジトリのフォルダは残ります。問題を報告したうえで、最後の手段として使ってください。

ログは ~/Library/Application Support/Athena Studio にあります(daemon.log・board.log・pack.log)。問題を報告するときに添付してください。

FAQ

よくある質問

どの Mac で使えますか?

macOS 13 Ventura 以降なら、Apple Silicon・Intel のどちらの Mac でも使えます。ダウンロードは無料です。

料金はかかりますか?

Athena Studio は無料でダウンロードして使えます。エージェントはご自身の Claude Code または Codex のプランで動くので、利用料はこれまでどおりその提供元から請求されます。

Claude Code か Codex は必須ですか?

はい。少なくともどちらかに、お使いの Mac でサインインしている必要があります。エージェントはどちらでも動きます。PR 自動レビューは Claude Code を使い、Codex もあれば別のモデルのレビュアーが加わります。

エージェントが勝手にマージしますか?

オンにしたときだけです。自動マージは初期設定でオフ、リポジトリごとに設定します。マージのたびに最後のクリックをあなたが行うようにもできます。

アプリを閉じてもエージェントは動きますか?

はい。ターミナルとエージェントはバックグラウンドで動き続けます。アプリを終了したあとでも、開き直せば同じタブ、同じレイアウトに戻ります。

複数の会社やプロジェクトで使えますか?

はい。それぞれにパックを作ります。リポジトリ、エージェント、ルールをまとめたものです。パックを切り替えても別のパックの作業は止まらず、パックを書き出してチームと共有できます。

Windows や Linux は?

現在は Mac アプリのみです。

バグを見つけた、または提案がありますか?

GitHub で issue を作成してください。バグ報告か機能提案のテンプレートを選べます。